次に買うべき携帯電話なんて,日本にはない。
ノキア社は,インターネット,FMラジオ,MP3プレイヤー,ゲームなどの機能を統合した携帯電話「ノキア5510」を発表した。ゲームのコントローラーのような形で,ディスプレイを中心に2分割されたQWERTY式キーボードが付いている。
携帯電話のコンテンツ(メール以外)を,ほんとに面白がって使っている人などいるのだろうか,といつも疑問に思う。パソコンでウェブブラウザを使うといくらでもおもろいコンテンツはあるというのに,デバイスのインターフェイスが整っていなくて,コンテンツとしての成熟さをとんと感じられない(一言で云えば,つまらない)携帯電話コンテンツに,誰が興味を持っているのか。まぁiモードに関していえば,もともと発想力の乏しいデバイスであり,拡張性もなく,スパムのようなものを受信しても金を払わされる,世界でもまれにみる屑なデバイスなだけだが。
日本の携帯電話メーカーは,どこも想像力なく似たり寄ったりのデバイスばかりつくっている。ノキア5510のような独自性を期待しても無理だろう。FOMAに規格が変わったって同じこと。すでにげんなりするような状況のようだが(ZDNetモバイルの記事),現在の小さく収めることしか考えていないデバイスに動画が配信されても全然うれしくないし,下手に動画なんてみたら1日半でバッテリーが切れるようなデバイスだ,呆れるね。ノキア5510や,サイビコ(過去記事)という想像力のあるデバイスがある社会の方が,よっぽど未来が明るい。
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